1995年の梅雨時の事でした。私はとてもバイクが好きで、自動車も所有していましたが、その頃はバイクに乗る方が多く、通勤時も好んでバイクを利用していました。
事故を起こした日は、夕方から雨が降ってきてただでさえ見通しの悪い夕方の道路が更に視界の悪い状況でした。
割りと大きめの交差点の信号を右折した時、歩行者と接触してしまいました。丁度バイクの右ステップが、相手の方の脛に当たり転倒させてしまいした。
いつも通っている交差点ですが、普段は歩行者など皆無な所で見通しが悪くても感覚で通過しようとしたのと、黒系のスーツに黒い傘で通り掛かっておられた被害者の方に全く気付かなかったのが原因です。
直ぐにバイクを止め、歩道まで退避させようとしたら周りの車の方々が迅速に行動してくださって、私は救急車を呼びました。
自分のバイクには一切破損などなく、警察が来て状況など質問に答えて一通り済ませてから、その頃未成年だったので家族も直ぐに駆けつけて被害者の搬送先の病院へ行きました。
私が若かったという事もあり、被害者の方が逆にとても気を遣ってくださったのが今でも心に残っています。
その後、定期的にお見舞いに顔を出させて頂きました。
金銭的な事は保険屋さんが主導で動いて下さり、全てお任せする形になりました。何か揉める様な事は一切ありませんでした。
この事があってからは、普段走り慣れている道であっても当然の事ですが、細かな状況まで常に把握して走る様に心掛けており、事故などが起こりそうな状況を作らない様に努めています。