2008年の4月に、代々木公園で友人たち10人ほどで花見をしたときの話です。
わたしは当時20代の女性で、アルバイト先で知り合った数歳年上の男性とその友人の女性たちとお花見をしていました。
代々木公園で桜を見ながらみんなでお酒を飲んでいたのですが、深夜になって寒くなってきたので、場所を移動することにしました。
原宿にあるカラオケ店に行こうということになり、全員で移動をしました。
その時、わたしたちのすぐ近くに、見ず知らずの20代くらいの男性グループが歩いていました。
すると、普段からお調子者のバイト先の先輩の男性が、そのグループの一人に絡み始めました。
最初は仲良く話していたように見えたのですが、なぜか突然殴り合いが始まりました。
どうやら、先輩が馴れ馴れしく肩を組んだのが気に入らなかったようです。
だいぶ本気の殴り合いになってしまい、怖くなったわたしは携帯電話で警察を呼びました。
警察は冷静に事情を聞いてくれ、10分くらいで現場に来てくれました。
警察が到着した頃には、その場にいた男性陣の制止のおかげで、一応ケンカはおさまっていました。
警察は双方に事情聴取をしていたのですが、相手の男性は怒りが収まらない様子で、「俺のせいじゃない!」と怒鳴っていました。
最終的に事態はうまくおさまり、仲直りとまではいかないものの、ケンカ相手のグループにそれ以上絡まれることはありませんでした。
やはり警察官が来ると、事態がただごとではないような雰囲気になるので、ケンカをしていた二人も少しは委縮したようです。
まわりにいた女性では、その雰囲気が怖くて泣いてしまった人もいました。
わたしはとにかく、警察官の人が来てくれて良かったと思いました。
わたしたちの力だけでは、いったんケンカを収めることはできても、あそこまでうまく話はまとまらなかったと思います。
それからというもの、酔っぱらった団体を見かけたらなるべく近づかない、酒癖の悪い人とはつるまない、ということに気を付けています。