2004年の春頃の事です。当時20代半ばの女性です。
午前10時過ぎ、わたしは夜勤明けの帰宅中で、信号待ちの停車をしていました。
わたしの前方にも信号待ちの車が停車していました。前の車がわずかに前へ出たので、わたしも前へ少し進み、再び停車したときでした。
ドンッと、かなりの勢いで後ろの車両が追突してきました。わたしの車も前方に押され前の車に追突。わたしはハンドルに胸を打ちましたが、その痛みよりも驚きで後ろを見ると、後ろの車の人も後ろを振り返っていて、その後ろの車の人が携帯を片手に慌てふためいているのが見えました。
幸い近くに大きめの駐車場があり、皆でそこに車を移動しました。わたしの車はバンパーが外れてタイヤに触れ、走って大丈夫だろうかと心配しながらの移動でした。
わたしの前方にいた車は後部バンパーがへこんだ程度、わたしのひとつ後ろの車が一番酷く、前も後ろも半分以上潰れていました。追突した車はフロント部分がへこんだ程度。追突した車は外車で、きっと丈夫な車だったんでしょう。
計4台の玉突き事故でした。わたしの他にも軽い打撲をしている方がいたので、すぐに警察と加入していた日本興亜損保へ連絡。
保険会社の人とは家族ぐるみの付き合いですぐに来てくれ、わたしの体の心配をし、救急性はないと判断するとすぐ追突した車の保険の方と話し合いを始めました。
警察が来て、各人事情を聞かれました。追突した車の方は遅刻しそうで焦っていてかつ携帯電話で通話中だったそうです。気持ちはわかりますが、ますます遅刻かつ大損害でしたね。
聞き取りが終わると、話し合いをしていた保険会社の人が来てくださって、車両を運ぶ手続きと保険の話し合いが済んだとの事。
わたしは停車していたこともあり、10対0で過失はなしでした。
後日聞いた話ですと、追突した車の方が全ての責任をとり、その方の保険で全ての方の病院代や慰謝料を支払い、車も修理することになったそうです。
軽い怪我だけれど後から異常がでるかもしれないから、きちんと人身事故としての手続きをしておこうと相手の保険会社の方から提案があり、警察の方に伝え、人身事故の警察の方が来るまで待ちました。
その時知ったのですが、物だけの事故と人が絡む事故では担当する警察の方が違うそうです。
大きめの事故に遭ったら、人身事故を扱う警察の方にも来てもらってください。
後から人身事故にしようとすると、当人全員の立ち会いのもと現場検証が必要で大変面倒な事になるそうです。
わたしはその事故からしばらくの間、打撲で整形外科へ通うことになりました。
事故が起きてすぐの時はそう痛くはなかったのですが、落ちついてから痛み出しました。
人身事故にしておいたことで保険が降り、助かりました。自費だと毎日の通院はかなり負担が大きいですし。
わたしはこの事故以後、携帯電話は車では絶対にマナーモードにしています。鳴っても取りませんしそもそも見ません。ちょっとの気の緩みで大変な事になるのが車なんだと、思い知りました。