加害者のありえない行動に絶句した事故当日

当時24歳男性です。
2004年の冬のことです。当時の会社の先輩を自宅まで送るときのことでした。

夜10時頃の出来事なのですが、2車線道路で私が左車線を走っていて、右車線後方からかなりのスピードで近づいてくる車をサイドミラーで確認していました。

ここまではよくある状況なのですが、何を血迷ったか、私の車と並走(実際にはスピード差が大きいので一瞬ですが)と同時に左に入ってきて、私の車の右前方と、相手の車の左後方が接触したのです。

結構な衝撃があったのを覚えています。

はじめは当たりやか何かなのかと思っていました。
軽くこすった程度では無く私の右前方はライト付近はグチャグチャになっていました。

幸い、双方に怪我はなかったのですが、すぐに左に寄せて停まり、車を降りて相手を確認すると、相手が「お互いが直すということで」と一言だけ伝え帰ろうとしていました。

これはまずいと思い、「警察を呼びますから待っていてください」と伝えました。
それでも、帰ろうとするので、同乗者の先輩に警察に連絡してもらい、私は相手と話しながら帰ろうとするのをとめていました。

途中で、あきらめたのか、相手は車から降りてボーっとしていたのですが、少ししてから、自動販売機でコーヒーを買い、なんと、うがいを始めたのです。

先輩と、「相手お酒入ってるね」と話しながら、しばらくして警察が到着しました。

警察に、事故の状況と相手の怪しい行動について話すと、警察車両に連れて行かれ、アルコールの検査をさせられていました。

残念ながら基準値に達していなかったようで、酒気帯びにはなりませんでした。

私は、東京海上日動に加入しているのですが、お互いの保険会社の交渉の結果、10:0で相手に全て過失があることが認められました。

担当者がとても良い方で、事故とはあまり関係の無いタイヤまで交換して相手の保険会社に請求していました。

無駄な時間は過ごしましたが、車も綺麗になったので今となってはいい経験をしたなと思っています。

今回の事故は、防ぐのは難しい事故ですが、事故について再認識させられ、同じ自動車を運転する以上、いつ自分が加害者側になってもおかしくないと考え、それからはより一層安全運転をこころがけるようになりました。